2019年8月20日、九州に停滞する雨雲。開催地である伊王島は朝8時頃までから土砂降りの雨でした。
参加者の皆さんから心配のお声が多数ありましたが、昼頃には晴れ間が差して無事に予定通りの日程を進行することができました。
この水中探査ロボット(以下ROV)組立教室では例年、組立は屋内で行いますが実際に試走をするのは屋外を予定しています。
室内のみでの開催も考えられましたが、本当に参加者の皆さんにはご心配おかけしました。
足元が悪い中お越し下さって、大変感謝しております。
ありがとうございました!
それではアイランドナガサキさんのMINATO HOTELで開催したROV組立教室の様子をまとめていきます。
まずは、長崎総合科学大学の松岡准教授によるROVの組立です。
ROVの仕組みをお勉強した後に、4班に分かれて実際に組み立てていきます。
長崎総合科学大学の松岡先生をはじめ、大学生、付属高校の高校生たちがROVの組立を小中学生の子供達と一緒に組み立てていきます。
パイプをつなげた後は、スクリューやカメラを取り付け段々とROVの形が出来上がっていきます。
基本を踏まえて、組み立てていくのですが毎年異なる形が生まれてきます。
配線など難しいところは大学生、高校生のお兄さんたちが優しく教えていました。
最後の細かい部分(調整)は、お兄さんたちが行いましたが小中学生は興味津々!
興味を持って見ることは非常に大切なことだと思います。
午後から曇り空に回復したので実際に漁港に行って試走させます!
その前に海についてのお勉強です。
2時限目は地元の海のことを知って貰いたいと西彼南部漁業協同組合さんの講演がありました。
ポイントは2つ。
子供達には難しい言葉ですが、海を元気に守っていくためには「磯焼け」「藻場の再生」という言葉のお勉強をしました。
真剣にメモを取っている子や保護者の方がいらして嬉しく思います。
磯焼けを防ぐために、藻場の再生させていくために漁師さんたちは「ガンガゼの駆除」の活動を行なっていることの説明がありました。(午後からは外に出てガンガゼの実物を見せてもらいます)
講演が終わった後は昼食です。お味噌汁も付いていてとても美味しかったです。
そして、アイランドナガサキさんの送迎バスで馬込の漁港まで移動して、実際にROVを試走させてみました。
1班から4班の順に操作をしていきます。
海中に潜っていくROVにはカメラが付いていて、待っている方は大型モニター(今回初)でも確認できました。
参加者の子達が、コントローラーで操作をしています。
そして、午前中に話があったガンガゼウニの危険性や、駆除の方法なども同時進行で漁師さんが教えていきます。
動いている様子も見ることができて、勉強になったと思います。
海で泳いだときに見つけても、針に返しが付いているので決して触らないようにとの説明もありました。
そして、全員操作が終わった後は、組立をした会場に戻ります。
3時限目は、実際に試走して撮影した映像を確認した後に、長崎総合科学大学付属高校の久留教論の海草についての講演がありました。
海の塩はどれだけあるの?海溝とは?など海に関する知識を深めて、さらには海草(海苔)のお勉強です。
私も海苔を買うときは海苔の色にも注視して買いたいと思いました(^^)
さいごは記念写真です!主役の子供達。
参加者の皆さん本当にお疲れ様でした。
海が綺麗な伊王島をお見せしたかった思いもあるのですが、無事ROV教室を開催できたことに感謝しております。
子供達も終始笑顔に満ち溢れていたので、元気に楽しくお勉強にできたと思います!
開催に協力してくださった関係者の皆様、無事活況のうち終えることができました。
ありがとうございました。