「地域を支えるしくみ」についての、長崎市長による市政説明会

2016年12月3日(土)、伊王島総合開発センターにおいて、2017年7月から長崎市が行おうとしている、新しい行政の仕組みについての説明会が行われました

この説明会は、長崎市と合併したのち、現在は行政センターが置かれている旧町を中心に、長崎市長や市役所の担当職員が各地に出向いて、11月から行われています。

この日、午前中は高島で、午後からは伊王島で説明会が行われました。
この日の午前中は、筆者も朝から高島に行き、12時40分発の船で伊王島に戻りましたが、行きも帰りも、同じ船に市長と市役所職員が乗っていました。

伊王島での説明会開始は、午後3時。
会場となった、総合開発センターの会議室には、定刻前から、市側が用意していた席が全て埋まるほどの住民の方が集まり、関心の高さが伺えました。

まずは、長崎市の田上市長が、長崎市をとりまくの現状や、これからどういう社会の仕組みを作っていったらいいかという理想像、そして、そのために市がやろうとしている改革案を説明しました。

具体的な変更点は、

・今までの「行政センター」を「地域センター」というものにする
・南北に広い長崎市全域をカバーするため、市の東西南北それぞれに、ある程度の権限を持った「総合事務所」を置く
・その総合事務所に、土木・医療などの分野の専門職員を集約し、そこで各地域センターからの要請を受け、職員が現場に出向く

というものでした。

伊王島の場合、伊王島は市南部にあたり、南部の総合事務所は、三和の地域センターに置かれるため、伊王島からは、かなり離れた場所に拠点があることになります。

その後、各グループに分かれた参加者が、市長の説明や配布資料をもとに、疑問点や問題点、不安なことなどを話し合い、代表者がマイクで発表。市の担当者、または市長自らが、それに答えていきました。

住民の方からは

「三和の総合事務所に行く交通手段が少ない」
「高齢者が三和まで出向くのはたいへんだ」
「地域の実情を知っている職員にいてほしい」
「なぜ各地に専門職員を配置しないのか」
「効率化というが、何かあった時に、この仕組みで本当に迅速に対応できるのか」

など、多くの質問が投げかけられました。

説明会は2時間程度で終了しましたが、私自身も、行政センター→地域センターとなるところに住んでいますので、この問題については、他人事として考えてはいられません。

市長、そして市の職員には、地域住民の声をしっかり聞き、地域の現状をしっかり見たうえで、本当に安心・納得できる行政の仕組みを考えてもらいたいと願います。
筆者も、いち住民として、市の動向を注視していきたいと思います。

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