高島炭砿閉山30周年記念写真展&シンポジウム記者会見

去る9月5日、長崎市役所記者室において「高島炭砿閉山30周年記念 写真展&シンポジウム」の記者会見が行われ、主催する、NPO法人 長崎アイランズアクト3理事長・久遠龍史と、写真家の鵜沼享(うぬますすむ)氏が、この催しにこめる熱い思いを語りました。
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(右が鵜沼氏、左は久遠理事長)

今回展示される写真は、閉山の年の1986年から翌87年にかけて、鵜沼氏が撮影した、36枚撮りモノクロフィルム204本、のべ7,000ものショットから厳選した165点。

鵜沼氏は撮影当時、三菱重工で旋盤工として働いており、高島の労働者が炭鉱の閉山により職を失うかもしれない状況で、同じ労働者としての目線で彼らを撮りたいと思ったが、そのうちに「炭鉱がなくなると、全てがなくなる」ということに気づき、高島全体をフィルムに収めることにしたと語ります。

時には、彼らに理解されないこともあったものの、自分の気持ち、自分の立場を分かってもらう努力をしながらの撮影だったとのこと。

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(当時のことを思い出して、思わず胸をつまらせる場面も)

その鵜沼氏の気持ちに通じるものを感じたのか、会見の席上、記者からではなく、テレビ局のカメラマンから質問が出るという、珍しい一幕も。

そんな鵜沼氏の、自分の写真を見て当時の活気にあふれた高島を思い出してほしいとの思いや、高島への恩返し、さらには高島活性化につながってほしいとの願いも込められた写真展は、9月9日から28日までの期間に開催。

期間中の19日(月・祝)には、内閣官房参与・加藤康子氏の基調講演とともに、未来の高島の姿を提言するシンポジウムも開催されます。

写真展・シンポジウムともに入場無料ですので、どうぞみなさん、お越しください。

【写真展】
開催期間:2016年9月9日(金)〜9月28日(水)
観覧時間:10時〜20時
会場:長崎ブリックホール 2階ギャラリー
期間中は無休です
(交通アクセス)

【シンポジウム】
開催日:2016年9月19日(月・祝)
開催時間:13時30分〜16時45分(開場13時)
会場:長崎ブリックホール国際会議場
[基調講演]加藤康子(内閣官房参与)
[パネルディスカッション] 加藤康子
宮川雅一(長崎近代遺産研究会会長)
松尾保(高島町自治会連合会会長)
田中洋一(長崎市世界遺産推進室室長)
鵜沼享(写真家)

主催:NPO法人長崎アイランズアクト3
問い合わせ:095-898-9090
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各種メディアでの紹介
読売新聞(YOMIURI ONLINE)
長崎文化放送(NCC NEWS)